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今日の更新は、ほぼ毬さんと同時アップでお送りしますです(笑)
ワタクシの方は佑介くんが栞ちゃんに告白したその日の草壁家・・・・というか、栞ちゃんと咲子ねーさんの会話です。
で、ワタクシの方もこのSS,かなり早いうちから出来てました(^^;)
告白が済むまで「蔵」にしまっといたんですの(笑)
やっと虫干し出来ますわ~(爆)

これで、安心して来週からはいよいよ「学園祭」です。

ではではつづきをよむからどうぞ♪





「しーちゃん、お帰りなさい」
栞が学校から帰宅し、居間の襖を開けると、そこには姉の咲子が座っていた。
「咲ちゃん」
「今日はいつもより遅い時間ね、帰ってくるの。佑介くんでも待ってたの?」
「!・・・・佑くん」
途端、栞は真っ赤になった。
「・・・・しーちゃん、佑介くんとなにかあった?」
咲子は、突然真っ赤になった栞に驚き、そう尋ねた。
が、さらに栞は赤くなってしまった。
まさか佑介に「好きだ」と告白され、両思いになり、キスまでされたとは(しかも2回)とても言えない栞である。
「な、なにも、ないよ」
あせって否定するが、そこは長年妹を見てきている咲子なので、なにか感づいたようだ。
「・・・佑介くんにキスでもされたかしら」
「やだ、咲ちゃん!なんでそれを!!」
湯気が出そうなくらい赤くなって、思いっきり栞は肯定してしまった。
「ホントにされちゃったのね」
「咲ちゃんっ」
「ごめん、ごめん」
「・・・恥ずかしかったのに」
赤くなった頬に手をあてる栞。
「そうよね。ごめんね。・・・・うん、でも。そっか。佑介くん、やっとしーちゃんに言ってくれたのね」
「・・・え?」
「佑介くんはね、ずっと、それこそ小学生くらいの頃からしーちゃんしか見ていなかったから。 ・・・・しーちゃんが大事で。大事すぎてなかなか言えなかったみたいなの」
咲子の言うことを栞はただ聴くだけだった。
今も自分のくちびるのうえにほのかに残る佑介の熱さを感じていなかったら、「好きだ」と言われたことさえも信じられない思いなのだから。
「傍で見ていると一目瞭然よ?ここ一年はしーちゃんへの気持ちがだだ漏れ状態だったもの、佑介くん」
そう言って、栞を見る。
「でもしーちゃんは超がつくくらいの『奥手』で、全然佑介くんの気持ちに気が付いていなかったから平気で抱きついてたり、それこそ京都までついていっちゃったりで・・・・」
「どうして咲ちゃん知ってるの」
「お母さんから聞いたの。“佑くんと一緒に京都に行ってきたの”ってあっけらかんと言うのよ、先が思いやられるわって」
肩をすくめる咲子。
「だって。だって、あの時は」
・・・・あの時はまだ、佑介のことを異性として意識なんてしてなかったから。
ただのおさななじみとしか思っていなかったから。
だから、ついて行くことが出来たのだ。
「今度からそんなことしちゃダメよ。佑介くんだって男の子なんだから」
「咲ちゃんっ」
「ま、そうは言っても、佑介くんは自制心強そうだから大丈夫かな」
「・・・・・咲ちゃん、誰と較べてるの?」
「ん?こーさんよ」
さらっと言う咲子に、また赤くなる栞だった。
普段の咲子への態度を見ているので、栞はなんとなく納得してしまったのだった。


「そういえば咲ちゃんは、お義兄さんとは同じ高校で、部活も一緒だったよね?」
「そうよ。弓道部でね。・・・・それが、何?」
今さらあらためて聞かなくても咲子と絋次がそうであったことは、栞は知っている。
栞はしばし考え込み、そして。
「咲ちゃん、なんで剣道やめて弓道はじめたの?」
真っ直ぐに、聞いてきた。
「弓道をやりたくなったから。それだけよ」
「・・・・剣道は今のふーちゃんくらいの頃から習っていたんでしょ?・・・・・あたしのせいじゃない? だってあたしと佑くんが習い始めてから半年もしないうちにやめちゃったから・・・・」
「たまたま時期が重なったにすぎないわ」
「そんなはずないよ。・・・・あたしは小さくてよく覚えてはいないけど、でも咲ちゃん、すごく楽しそうだったもの。それなのに・・・・」
栞は今にも泣き出しそうだった。
咲子は、一度上を向き、それから大きく息をはいた。
「あのね、どうしてそんな誤解しているのかわからないんだけど、わたしが剣道をやめたのは絶対にしーちゃんのせいじゃないから。・・・・そして佑介くんのせいでもないからね」
一旦言葉を切り、瞳に大粒の涙を浮かべて自分をじっと見ている栞を見た。
「ちょうど思春期だったの。・・・中三で二段取って、全中にも出てベスト8まで行ったけど、じじさまなんて全く関心示してくれなくてね。お母さんとお父さんの娘なら当たり前!みたいで。
でも習い始めの佑介くんにはものすごくベタ惚れしちゃって、------これは今もだけど。もとい、私には絶対教えてくれなかった居合の稽古までして。別に褒めてほしくて剣道習っていたわけじゃないけど、ちょっとむなしくなってたの」
「・・・・・・」
「そこに、また深川のばばさまとの確執が重なって。・・・・・あの頃は特に実佑季と較べられて、それもきつかったからね」
「ばばさまと咲ちゃん、仲悪かった?」
「仲は悪くないけど、ばばさまの基準は全て実佑季だから。お転婆なわたしはおよびじゃなかったの」
ふふふと咲子は笑う。
「ま、そんなもやもやしていた時にね、弓道に出会ったの。・・・・偶然、神社の弓射神事を見かけて」
「神社?」
「そう。・・・・真っ白の着物に袴をきりりとつけて弓を射る姿が、凛としててすごく綺麗でね。わたしもやってみたいなって思ったのよ」
その時を思い出したかのように、咲子はそっと目を閉じた。

(あれ・・・・?)

栞はなにか引っかかった。
「咲ちゃん。その神社で弓を引いていた人、もしかして絋次お義兄さん?」
春休みに、姪っ子の芙美に「遊びに来て」と言われていたので、久しぶりに咲子の家へ佑介とともに訪れた。
その時のつれづれで話したなかに、絋次が弓道を始めたきっかけのこともあったのだ。
「え、その・・・・・」
咲子の頬がぱっと朱に染まった。
さらに栞は言い募る。
「そうだよね。で、その時の絋次お義兄さんに一目惚れしちゃったとかじゃないの?」
「ちがうわよ」
「・・・・顔に書いてあるよ」
栞はそう言って咲子の赤くなっている頬をつついた。
「もう!そうよ、くやしいことにね」
咲子は観念した。
「咲ちゃん、かわいい」
十歳と年の離れた姉は、自分のことを溺愛し常に可愛がってはくれているけれど、からかうこともしばしばで。
------ことに佑介がらみにおいては。
そんな咲子を今は自分がからかっている。
もちろん、愛情を込めて。
「・・・・こーさんには内緒よ」
「どうして?お義兄さん、きっと喜ぶよ」
そこで栞は咲子ににこっと笑いかける。
一瞬、可愛い妹の後ろにアクマの尻尾が見えたような気がした咲子だった。
「いいの、喜ばせなくて!とにかく内緒!」
「はあい」


「・・・・・話を元に戻すけど、とにかくもやもやしていたわたしは違うことをしてみたかったのよ」
頬のほてりもおさまった頃、話を軌道修正した。
「それが弓道だったってこと?」
「そういうこと」
本当は他にも理由はあるのだが、咲子はそれを栞に言う必要はないと思った。
「高校の進路を変えたのも弓道がらみなの?」
「その通りよ」

咲子は当初高校は、今栞や佑介の通っている朱雀高校に進学する予定であった。
深川の祖母からは、その祖母が茶道を教えている翠嵐女子を受験しろと勧められていた。すでに小学校の時に中学受験しろと言われていたのだが、咲子も親である直哉や真穂も乗り気ではなかったのでそうしなかった。
でも祖母はあきらめず、高校での進学でも同じことを言ってきた。
咲子にしてみれば、従姉妹の実佑季と学校でまで較べられるのは真っ平ごめんであったし(実佑季は中学から翠嵐女子に進学していた)、成績の面からみても通学時間を考えても朱雀高校への進学が一番最良の選択だったのだ。
とはいえ、最終的に進学したのは、夫絋次と同じ都立大橋高校だった。

「咲ちゃんとお義兄さんの通ってた大橋高って都立でもトップクラスだよね。・・・・咲ちゃんもそうだけど、お義兄さんも文武両道な人ですごいな」
と栞はため息ひとつ。
「でも、性格悪いわよ。こーさん」
「咲ちゃんてば」
さらっという咲子に栞は返答に窮してしまう。
絋次の場合、性格が悪いというよりある特定の時にのみ『いじわる』なのではないかと思うのだが。
「・・・とにかくわたしが剣道をやめたのは、誰のせいでもなく自分自身で決めたこと。わかった?」
うんとうなづく栞。咲子はそんな栞を見てにっこりと笑う。

「それにしても、しーちゃんと佑介くんがついにねえ。・・・・姉としては寂しくもあるけど、嬉しさの方がまさっているわね。ホントによかった」
「咲ちゃん・・・・」
「でもね、いやな時はいやってちゃんと言うのよ?だめだからね、雰囲気に流されたりしちゃ。・・・・・・あ、佑介くんにクギ刺しとくかな」
一瞬、なにを言われているのか理解できなかった栞だが。
「今までずっと我慢していたからね。暴走しちゃうといけないし」
この咲子の台詞で理解した。
「咲ちゃんのばかっ!」
やっぱり姉にはかなわないのであった。



おまけ。
栞「ところで、今日は咲ちゃんどうしてこっちにいるの?ふーちゃんのお稽古日じゃないし」
咲子「やち代さんがお弟子さんからたくさん桃をいただいたから、そのおすそわけに来たの。芙美なら道場にいるわよ」
栞「そうだったんだ。おばあちゃま、元気?」
咲子「憎まれっ子世にはばかるだからね。ぴんぴんしてるわ」
栞「咲ちゃんてば」
咲子「いいの、いいの。・・・・さて、ちょっと出て来ようかな」
栞「どこ行くの?」
咲子「もちろん、佑介くんちよ♪・・・・小都子おばさんに報告しなきゃ」
栞「・・・・・なにを?」
咲子「え?しーちゃんと佑介くんが晴れて恋人になったことをよ。うふふv当然キスのこともね~」
栞「やだ、咲ちゃん。やめてよ~」




さらにおまけ(爆)
姉妹の会話
ちょっと一部を4コマにしてみました(^^;)

2008.10.17 Fri l 短編小説 l コメント (2) トラックバック (1) l top

コメント

やっと…
@土御門家

小都子「あら栞ちゃん、それに咲子ちゃんも。こんにちは。どうしたの?」
咲子「こんにちは。祖母がお弟子さんから桃をもらったから、おすそわけに(^^)。…それと」←栞を見る
小都子「美味しそうね~、ありがとう。…栞ちゃん」
栞「は、はい?」
小都子「ありがとうね、あの馬鹿息子のこと受け入れてくれて」←にっこり
栞「/////!」
咲子「え、おばさん、知ってたんですか!?」
小都子「そりゃ、佑の様子を見ればね~。ちょっと鎌かけたらひっかかってくれたわよ(笑)」
咲子「……誘導尋問にかかったわけだ、佑介くん;;(さすがおばさん…(^^;)」
小都子「ま、こんなとこでなんだから、上がって上がって♪」

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こんばんわ♪
ようやく、お互いアップできてホッとしましたよね(笑)。
まあこれからも何らかのエピソード(ネタ)が生まれるかもしれませんが、これからもよろしゅうに(^^)
「学園祭」、楽しみにしていますね~。
私も「護る力~」は後1話(希望)、さらにその番外とインターミッションでぼちぼちやりますわ。
2008.10.17 Fri l 土御門小都子. URL l 編集
ほんとうに(笑)
咲子「梅乃おばあちゃん、こんにちは」
梅乃「おや、咲子ちゃんに、栞ちゃんも。いらっしゃい」
小都子「あら、佑は?」
梅乃「自分の部屋に戻ったよ」
小都子「逃げたな。・・・・・栞ちゃん、佑を呼んできて」
栞「え?・・・でも」
咲子「しーちゃんが行かないなら、わたしが行くわよ?それでもいい?」
栞「だ、だめっ;;」

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おはようですv
ええ、本当にやっとアップ出来ました(^^)ほっとしてまする。
こちらこそ、これからもよろしくです♪

「学園祭」まずは前日の様子から書いていこうかなと思ってます。

2008.10.18 Sat l 星野咲子. URL l 編集
 

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今回も「護る力~」はお休みです(^_^;)。すみませーん;; そのかわり、祝☆カップル成立(笑)ということで、佑が栞ちゃんに告白した直後...
2008.10.17 Fri l 佑遊草子