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今日の更新も「学園祭」じゃありません(^^;)

え~、近頃すっかり佑介くんがかわいくなっているこーさんがとあるトンデモなものをプレゼント(といっていいのか;;)する話です。(時期的には11月の終わり頃です)
実はかなり前に仕上がっていて、蔵出ししてきました。(手直しは結構してます)

純な乙女は読まない方がいいかな(爆)

ワタシは乙女じゃないから大丈夫!(笑)という方はつづきをよむからどうぞ。

「栞ちゃんとは順調なようだね」
「あ、星野さん」

草壁家の廊下でぱったりと佑介は絋次に会った。
佑介は剣道の稽古の後栞のもとへ行く途中で、絋次は芙美の七五三が無事に終わり、そして写真も出来上がってきたので、着物を用意してくれたお礼もあり今日はこちらへ(草壁家)やってきていた。
実は絋次は10時くらいまで、緊急の用件があって仕事に出ていた。
その用件はとりあえず片付いたが、休み明けに提出しなければならない書類を見つけてしまい(自分のものではなかったが、それがないと業務に支障が出る)、つい先ほどまで部屋を借りて、そこで自宅から持ってきていたノートパソコンに向かっていたのだ。

あたたかな空気に包まれている妻の実家はどこか心地よい。
絋次はふと、義母の真穂に言われたことを思い出していた。
それは、絋次に剣道をやってみないかということだった。

実は真穂は絋次が草壁家に出入りをし始めた頃から剣道をやらせたいと思っていたようだ。
だが、絋次が弓道でタイトルを取りたいというのを咲子からきいていたので当時は何も言わなかったらしい。
でも今は、弓道もやめているし咲子は娘の芙美の稽古の付き添いで毎週末こちらにこうやって来ている。絋次も一緒に時々は来るのだし、だったら剣道を習っても不都合はないだろうと真穂は思ったのだ。
真穂にそう告げられた絋次は丁重に断ったのだが、どうやら真穂がそれで引き下がるとは到底思っていなかった。
(お義母さんも、佑介くんがいるんだから何も俺に声をかけなくたってなあ)
そっと溜息をつく絋次だった。

そんなことを思い出しながらもさくさくと仕事は進み、これでおしまいと部屋の外へ出て居間へ向かう途中で佑介にあったのだ。
・・・・・絋次の居た部屋は、嫁ぐまで咲子が使っていた部屋だったので栞の部屋の向かいだったから。


「ところでだ」
「はい?」
「これからきっと必要になると思うから・・・・・。ひとつ俺からのプレゼントだ」
と、小さな袋を佑介に手渡す。
佑介は受け取ったものの、なんだかわからない。
「あの・・・・これ?」
「----大事なことだからな、男として」
「え~と(^^;)」
話の見えない佑介は取り合えずと、袋を開けて中を見てみた。
途端、真っ赤になってしまった。
中に入っていたものは。
「ほ、星野さんっっ;;」
「なんだ、佑介くん」
「これ、これって・・・その、あの;;」
「惚れた女を抱きたいって思う気持ちは男として当然だからな。その為には相手のことを考えて、男の側できちんと用意しておかないと」
「~~~~~~;;」
言葉にならない佑介。

--------そう。絋次が佑介にあげた小さな袋の中身は『明るい家族計画』(爆)

「もちろん、万が一の時には責任取るつもりだろうけど、出来る限りのことはしないと」
「星野さん。俺と栞はまだそんな・・・・」
抑えきれなくてあふれでてくる思いをやっと告げ、互いの気持ちが通じ合い、キスまでしかしてない間柄でしかないのに。
「いつ、そうなるかわからんぞ?・・・・自制心とか理性なんて簡単にふっとぶものだから」
確かにそれはそうかも・・・・とどこか納得しそうになってしまう近頃の佑介ではある。
「俺は、その。そんな・・・・・」
もちろん自分だって『男』なんだからキス以上のことをしてみたいと当然思わなくはない。
正直なところは。
だがまだ気持ちを受け入れてもらい、『恋人』という関係になって数ヶ月ほどだ。自分の『男』の部分を見せてしまって栞を恐がらせたくないのだ。
・・・・大事だから。栞がとてもとても大事だから。
あせらず、ゆっくりとすすんでいきたいのだ。
たとえそれが、己の自制心と理性を鋼の鎖としてその奥にあるものを戒めておくことだとしてもだ。
「ま、使う使わないは別にして、持っておくんだね。男としてのたしなみでもあるし、お守りみたいなもんだ」
「お守り・・・・・;;」
佑介はじっと手にしている袋をまじまじと見つめてしまった。

「・・・・俺はね、中学に入ったときにやち代さんから渡されてね。」
「へ?」
「まあ、あの通りあそこは花街だしね。・・・・男としての責任はいつでも持てって」
絋次の住む人形町は、数こそ少なくなったが、今でも現役の芸妓が活躍している花街だ。
祖母のやち代ももと芸妓で、昔は三味線や踊りの腕と美貌で多くのお客をもてなしたものだった。
だが・・・・・そうは言っても、中学生にはいくらなんでも早すぎやしないかと思ってしまう佑介だ。
「とんでもない、ばあさんだよ」
言ってる言葉は悪いが、絋次の表情は柔らかい。やち代への愛情が忍ばれた。
「・・・・」
「まあ、取り合えず受け取っておいてくれないか。・・・・捨ててしまったって構わんから」
そう言って佑介に笑いかけた。

佑介は、ふと自分に兄がいたらこんな感じなんだろうかと思った。
幼い頃から栞とともに面倒を見てくれていた咲子は、口に出してそう告げたことはないけれど、自分にとっても大事な姉のような存在だとずっと思っている。
だが、その咲子の夫である絋次とはさほど親しかったわけではなく、会えば二言三言話すくらいの間柄でしかなかった。
それが区民大会を機に変化した。
自然なしぐさで頭にぽんと手を置き、自分を激励してくれた。
大会の後には栞に対する想いをはやく告げろと、気持ちを行動で示せと後押しされた。
そんな親しげにされたことは今までなかったのでもちろん戸惑いはしたが、けして嫌な気持ちはしていなかった。
そのうえ、自分が道満との戦いで大怪我を負って入院した際は、ほぼ毎日お見舞いに来てくれていたのだ。
・・・・・絋次の方はもちろん仕事中なのだが、「営業」で取引先に行った帰りにちょっと寄ったと言って、ほんの10分15分話して帰っていってたのだけれど。
今では、会うとよく話すようになった。
絋次から話しかけてくるし、自分も前のように構えなくなっていた。
・・・・・ただ、どうして絋次の態度がそのように変わったのかが、いまだわからないままだった。

「それと」
「なんでしょう?」
まだほかに何かあるのかとちょっと佑介はたじろいだ。
「『星野さん』は他人行儀だから、名前で呼んでくれ」
「え?」
「名前で呼ばないと返事しないからな」
「星野さん;;」
「名前だ」
こういう押しの強さ、きちんと主張することはする、というのはやはり外国人相手の仕事が多いからであろうか。
多分、言われている通りにしないとここから解放してくれないだろう。
「・・・・絋次さん」
とまどいつつも呼んでみる。
絋次は破顔一笑。
そして、佑介の頭をくしゃっとした。
「----ありがとう、佑介くん。じゃ、またな」
佑介はいつも自分が何気なくしていることをされ、照れくさいけど嬉しかった。

とはいえ本当にどう扱うべきなのか、このとんでもプレゼント。
全く必要ない・・・・とは自身言い切れず、かといって当分の間お世話になることもないわけで(笑)
頭を抱えてしまう佑介であった。





おまけ(笑)

一方佑介と分かれて、廊下を曲がった絋次を待ち受けていたのは・・・・・。

「こーさん。今、佑介くんに何を渡したの?」
絋次の妻・咲子が腕を組み、仁王立ちでそこにいた。
「ん?うちには用のないものだ」
絋次はさらっと受け流す。咲子の顔に朱が走った。
咲子には絋次が佑介に渡したブツの正体がわかっていた。
絋次が昨晩それの入っている引き出しをなにやらごそごそとしていたから。
その時はそれを使うのかと思ったのだが、結局いつも通り使用に到らなかったのでどうするのだろうとは思っていた。
「まだ使う予定あるのか、あれ」
「そーゆー問題じゃないでしょ;;」
「家に置いてあったって、使ったためしがないじゃないか」
さらに赤くなる咲子。
「だからって。・・・・だからって、両思いになってまだ半年くらいの高校生の佑介くんにあげることないじゃない」
「・・・・俺は中学から持ってたぞ」
「!」
咲子は一瞬表情をこわばらせた。
「・・・・・やち代さんはあの通りの人だから、そうやってあなたに持たせたんでしょうけど」
「まあ、な」
「でもそうだからといって、佑介くんに同じようなことする必要なんてないわよ」
「・・・・・大事なことだぞ?」
「もう!あなたと佑介くんは違うのっ!!」
「違わないさ。同じ『男』だよ」
さらりとなんでもない風に言う絋次。
咲子とて、それはわかっているけれど。
------何かと言うと、その手の話題で佑介をからかったりしてはいるけれど。
でも、そうまざまざと「男」である部分を出されてしまうとやはり戸惑ってしまうのだ。
ずっと面倒見てきたかわいい大事な「弟」が、男としてひとり立ちし、自分の手から離れていってしまう、そんな寂しさも感じてしまうのだ。
妹の栞と両思いになったのは、こころから嬉しく思う。
だけど寂しく思う気持ちも当然あった。
「・・・・・佑介くんがかわいくて構いたい気持ちはわかるけど、もっと違うことにして」
「心配性だな。持ってたからって今すぐどうこうならんさ」
「そうね。あなたとは違うから」
・・・・花街育ちの絋次とは当然年季が違う。
「おいおい;;」
・・・・それはないだろうと絋次は思った。
今は夫婦だから咲子に対して理性など持ち合わせてないが、少なくとも恋人として付き合っていた頃はもっと理性的だった筈だ。
-----多分(笑)
「とにかく、二度とあげないでよ」
「・・・・次からは自分で買うだろう」
「こーさんのばか!」

懲りない絋次といつもとかわらぬ台詞を絋次に言う咲子であった(笑)
2008.12.10 / Top↑
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