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無事中間試験も終わり、昨日から冬休みに突入。
翔子の家でやろうといっていたクリスマス・パーティは翔子の弟の方が先に予定に入っていたので、急遽日夏里の家でやることになったようで・・・・・。
日夏里は駅まで迎えに行き、みんなでぞろぞろと歩いていた。

翔子「ほんとに、うちのバカ弟がさ~。ごめんよ、急に」
日夏里「ううん。大丈夫♪お母さんがすっごく喜んで、昨日からはりきって料理作ってたよ(笑)」
このみ「日夏里のお母様、お料理上手だものね」
満実「そうそう。夏休みの時もおいしかった~」
日夏里「そうかなあ~。フツーだよ」
次子「・・・・毎日食べているから、有りがたみが少ないんじゃないか」
翔子「言えてる(^^;)」
日夏里「つーさんも翔ちゃんもひど~い」

駅から五分と近いので、あっという間に到着。
玄関を開けると・・・・。

雪也(ゆきなり) 「こんにちは。みんなようこそ」
七星(ななお) 「お~、よくきたな。あがれ、あがれ」

日夏里の25歳(雪也・社会人)と21歳(七星・大学3年)の兄ふたりが立っていた。

日夏里「・・・・なんで、おにーちゃんたちいるの?さっさとデート行きなよ」
雪也「・・・・・大人のデートは夜なんだよ」とに~っこり。
七星「おまえ、嫌味か。俺はふられたばっかだ!」とじと目(^^;)
すみれ「雪も七も邪魔!寒いなかみんな来てくれたのに。・・・・さ、はやくあがってね」

母のすみれが雪也と七星を押しのけて、挨拶(笑)

翔子「あはは。こんにちは、おばさん♪」
すみれ「翔子ちゃん、こんにちは」
このみ「おばさま、こんにちは。おじゃまします」
すみれ「こんにちは。このみちゃんは、いつも美人さんねv」
このみ「ま。おばさまったら(^^)」
満実「こんにちは。今日はありがとうございます」
すみれ「満実ちゃん、こんにちは。・・・・日夏里から聞いたわよ。おめでとう」
満実「え//////;;あ、ありがとうございます」
次子「・・・・こんにちは」
すみれ「こんにちは。・・・・ね、次ちゃん、また男っぷりあがってない?」
次子「え~と;;」
日夏里「おかあさんもそう思う?(^^)」
すみれ「ええ♪だって、また素敵になってるんですもの~v」
日夏里「つーさんは、いつだって素敵だよ」
雪也「・・・・・・次子ちゃん、困ってるよ?(^^;)」
七星「ひーもおふくろもいいかげんにしとけ(--;)」

なんだかんだと、やっとみんな居間へ(笑)
猫3匹が悠然とソファを陣取っていた。
長毛種ほどには長くはないが、でも柔らかくて白い毛足のヒコとヒメの兄妹と焦げ茶のトーティ・シェルの雌猫・ジュリだ。
ヒコは大人しく、ブルーとゴールドのオッド・アイでヒメはブルー・アイズの元気のよいおてんばな猫。ジュリは綺麗なカーマインの瞳の人見知りが強い甘えん坊で、ヒコとつがいであった。

日夏里「ヒコ・ヒメ・ジュリ、ただいま~vv」 ←と、三匹にすりすりとほおずり(笑)
このみ「ほんとに、猫好きなのね」
日夏里「うん♪・・・でも一番はつーさんだよ」
次子「・・・・・;;」
すみれ「素直な子ねえ。・・・さ、みんな座って♪どんどん運んでくるから、たくさん食べてね」

日夏里の母・すみれの腕をふるった食べ物も一通り食べ、プレゼント交換もし、このみ姫の作ってきたケーキをいただきつつ、話題は・・・・・・。

翔子「さて、満実」
このみ「そうね。そろそろ・・・・」
日夏里「聞きたいなあ、彼氏のこと♪」
満実「・・・・・みんなして;;」
翔子「だって、聞きたくてたまらなかったんだからさあ」
このみ「満実、ずっと元気なかったしね」
日夏里「元気の素(笑)、どんな人?」
次子「・・・・・ゆっくりでいいよ」
満実「ありがと。・・・・・あのね」

と、満実は少しずつ話し出す。
そもそもは、ネットの天文関係のサイトで知り合って、そのサイトのオフ会が「都内プラネタリウム巡り」であったのだ。

翔子「だから、満実ってばサンシャインのプラネタリウムの投影時間も知ってたんだね」
満実「うん」

天文ファンの年代は幅広い。
年上の人とも年下の人とも話はするが、やはり同年代の方が話が合う。そんな中のひとりが小夜子の兄の春彦だった。
小夜子いわく「空手ばか」の春彦だが、小学生の頃から望遠鏡で星空をのぞく「天文少年」でもあったのだ。

このみ「いつ頃知り合ったの?」
満実「う~んと、高校入ってからかなあ。ネットは中学の時は使わせてもらえなかったし」
翔子「全然、そんな兆しなかったのに~」
満実「だって、最初はホントにただの仲間だったから」
日夏里「じゃ、いつから意識し始めたの?」
満実「それは・・・・・」

春彦の同い年の妹が翠嵐に通っていると知り(小夜子と満実は同じクラスになったことはない)、他の仲間よりは話す機会が多くなった。
そんな風に付き合っていくうちにたまにふたっきりで会ったりもしていたので、満実は思い切って学園祭に来ないかと誘ったのだ。自分は天文部に入っているのもあったから。
春彦は驚いたが、ひとりじゃちょっと恥ずかしいから幼馴染も誘っていいかと返事をした。

満実「てっきり、男の子を連れてくるものだと思ってたんだ。そしたらね・・・・」

春彦が連れてきたのは、目のぱっちりとした美少女だった。
当然小夜子とも幼馴染で、春彦と同じ高校に通っていた。

このみ「それが、ショックだったのね?」
満実「そう。・・・・特別ちゃんとした言葉を言ってもらっていたわけじゃなかったけど、オフ会以外でも会ってたりしてたから、もしかしてって心のどこかで勝手に期待していたの」
日夏里「そっか・・・・。つらかったね」
満実「うん・・・・。でも勝手にこっちがそう思っていただけだから・・・・」
翔子「で、誤解が解けたのはどうして?」
満実「雪谷さんが、間に入ってくれたの」

そもそも、本来なら学園祭にはその幼馴染の恋人も来るはずだったのだ。
その幼馴染の恋人は春彦の親友で、親友から「いいかげん、コクれ!」とせっつかれていたくらいだった。
だから、招待してもらった学園祭はチャンスだと思っていたのだ。
なのに、その親友はひどい風邪を引いて行かれなくなり、誤解の素となった幼馴染は妹の小夜子に会いたいから来たに過ぎなかったのだった。
でも、幼馴染を紹介した時の満実のショックを受けた表情が脳裏に張り付き、その後連絡を取っても会うことを断られ、春彦は見るも無残に落ち込んでいった。
そんな兄の様子に耐え切れず、小夜子は幼馴染やその恋人(小夜子ももちろん友人)からいろいろ聞き出し、最後には「オトコなら、決める時は決めろ!」と兄の尻をたたいた。
ちょっとばかり、満実に兄の落ち込んでいた様子を話したことは内緒にして。

日夏里「小夜ちゃん、オトコマエだなあ~」
満実「雪谷さんには感謝してる。・・・・あたしもちょっと意固地になってたし」
翔子「え~。満実は悪くないよ。なんでもはっきり言わない男がいけない」
このみ「そうね。満実の気持ちはわかっていたんでしょうから」
七星「・・・・・オトコも大変なんだぜ」
日夏里「七にいちゃん、何聞いてんの(--;)」
七星「いや、俺『朴念仁』って言われてふられたからさあ。女の子の気持ちをちょっと・・・・・(^^;)」
日夏里「七にいちゃんは、言葉足らずなんだよ」
七星「でも兄貴みたいに口がうまいのもなあ」
雪也「・・・・七、何か言ったかい?」
日夏里「雪にいちゃんは、フェミニストだよね」
雪也「女の子はみんな素敵でかわいいからね」
七星「ほら、口がうまいじゃねーか」

翔子「日夏里のとこは、ほんとに家族、仲がいいねえ」
このみ「そうね。お母様も楽しいかただし」
翔子「つーさんとの仲も公認しちゃうし(笑)」
このみ「あら。それはつーさんのとこもでしょ?(笑)」
次子「ち~が~う;;・・・・勝手いってろ、もう;;」
このみ「照れなくてもよくてよ」
翔子「そうそう」
次子「だから」
このみ「だって、つーさんの日夏里を見る目って、あの土御門さんが彼女を見てる目と同じよ。わかってて?」
次子「う;;」
翔子「あ、でもこのみ姫も似たようなもんだよね」
このみ「日夏里は私のオアシスですものvかわいいから当然だわ」
翔子「・・・・・あたしも同じかなあ。日夏里見てるとほっとするよ」
次子「日夏里は・・・・真っ直ぐだから。明るくて、天真爛漫で・・・・・って、その目つきはなんだ;;」
翔子「おのろけ、ありがとう♪」
次子「なっ・・・・・;;」
このみ「少し、自覚しなさいね。それと、つーさんでも日夏里を泣かせたら承知しなくてよ」
次子「このみ姫、それは・・・・」
このみ「大学のこと、言ってないのでしょう?」
翔子「まだ、決めかねてるの?」
次子「それも、ある。・・・・ただ・・・・」(あの、真っ直ぐな瞳で見つめられると、何も言えなくなって)
このみ「仕方ないわね。先延ばしすると、あとで痛い目にあってよ」
次子「そうなったら、甘受するから」

日夏里「つーさんたち、何話してるの?」
このみ「うふふ、さっきもらったプレゼントのことよ」
日夏里「あたしのこのみ姫にあたったんだよね。気に入ってくれた?」
このみ「もちろんよ」
翔子「そうそう、このあとなにやろうか。ウノやる?」
日夏里「賛成♪」


みんなそれぞれに、素敵なクリスマスがおとずれますように。

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今回は雑談とSSの中間みたいになっちゃいました。
次は・・・・・「学園祭」かなあ。

微妙に直しました(^^;)
2008.12.23
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