始業の日@2-E教室



日夏里「つーさん、おっはよー!・・・・・・って、いないや。いつも一番に来るのに」

教室のドアを開けたのと同時に、いつも自分より早く来ている次子に挨拶するのが習慣になっている日夏里。

次子「・・・・・後ろにいるよ;;」
日夏里「わあ。気が付かなかった(^^;)」
次子「さっき、靴箱のところで声をかけたのに」
日夏里「え?全然気付いてなかった。・・・・・ごめん;;」
次子「・・・・いいよ。前しか見てない猪突猛進さは日夏里らしいから」
日夏里「それ、全然ほめてない(--;)」
次子「・・・・・ばれたか(笑)」

にこりと笑って、日夏里の頭を2,3回ぽんぽんとたたき、教室の中へ入ろうというジェスチャーをする次子。

(・・・・・なんだか、ヘンに明るいよ。つーさんてば)

戸惑いを大きな瞳に映しながら、肩越しに次子を見上げる。

次子「?」
日夏里「・・・・・つーさん、なんかあった?」
次子「・・・・・なにも、ないよ」
日夏里「ほんとに?」
次子「本当」

(・・・・何故、そう見抜くかな。日夏里は)

視線をそらしたいけれど、そらしてしまったらきっとわかってしまうだろう。

日夏里「なら、いいけど。・・・・でもつーさん、顔色悪いよ?朝ごはんちゃんと食べてきた?」
次子「・・・・それなりに」
日夏里「また、そゆこと言って~!・・・・はい、これ」

カバンの中から出したものを次子の机の上に乗せた。

次子「・・・・これって・・・・」
日夏里「チョコレートくらい食べられるよね。いくら今日はHRしかないって言ったってもたないよ?じゃなくてもつーさん食細いし、やせてるし」

次子は机の上のチョコレートをただまじまじと見ている。

日夏里「あ、あたしの分はまだちゃんとあるから平気だよ。それはもともとつーさんの分だもん。このみ姫にも来たらあげるんだ♪」
次子「・・・・・ありがとう」
日夏里「どういたしまして(^^)・・・そうだ、食堂行ってお茶買ってこよっと。待っててね」

言うが速いか、日夏里はお財布を抱えて教室から出て行ってしまった。
食堂は2-Eのある第四館の中庭を挟んで向かいに立つ第五館の一階にあった。

次子「・・・・日夏里」

日夏里がいなくなったのを確認してから、次子は椅子の背もたれに体重をかけて手で顔を覆った。
日夏里にはそれなりに食べてきた、などといったが全く食べてないというのが正しかったのだ。
もともと食の細い方ではあるのだが、ここ一ヶ月何かを食べたい、という欲求が皆無に近かった。
医者である母親の織依(おりえ)が心配するから、ひとくちふたくちはなんとか口に運んではいたけれど。
だるくて思い通りにならないからだ。
気力だけで動いているような感じだ。

日夏里「たっだいま~。あ、まだ食べてない!」
次子「日夏里を待っていたんだよ」
日夏里「/////;;う、うそだあ」
次子「-----日夏里が買ってくるお茶をね(笑)」
日夏里「!つーさんのいじわるー!!」


・・・・・臨界点は、じき。


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新年早々から、ちょっと重めで申し訳ないです。
これから日夏里とつの字のふたりにいろんなことが起きます。
今まで、明るく楽しくすごしてきたけれど、今後起こることはなかなかつらい出来事だったりします。

正直、私も書くのがしんどいのですが、これも自然な流れのようで避けられないみたいです。


・・・・・でもその前に「学園祭」終わらせないと(爆)
2009.01.08 / Top↑
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