上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
20分休み@2-C教室


「あれ、日夏里ちゃんめずらしい」
日夏里「都ちゃん。今日は翔ちゃんに借りていた本を返しに来たの」
「そうなんだ」
翔子「それもあるけど、つーさんがまだ来てないから(笑)」
「あはは。相変わらずだね(笑)。でも晴田さんの遅刻もめずらしいね。いつもはやいのに」
日夏里「うん。昨日何にも言ってなかったんだけどな」
翔子「何か突発で用事が入ったんでしょ。そろそろ来てるんじゃない?」
日夏里「うん。そうだと思う。・・・・・あれ?都ちゃんは帰るの?」

都、コートを着てカバンを持って立ってます。

「明後日からスケートの高校選手権が始まるから、それで」
日夏里「確か広島でやるんだよね」
「そうなの。だから午後の新幹線で広島入りってわけ」
翔子「広島でってめずらしいよね。冬季インハイは東北・北海道・上信越が多いのに」
「いつもいつも同じとこじゃ負担がかかるからってことらしいよ」
翔子「そっか~。いろいろ大変なんだね」
「まあね。でもあたしが出来ることは持てる全てを出しきっていい演技をすることだけだから」
日夏里「全日本であれだけのことが出来たんだもん。絶対大丈夫!がんばってね。応援してるよ」
翔子「あたしも応援してる」
「ありがとね。優勝して帰ってくるから!」

日夏里はもうすぐ休み時間が終わるので、自分の教室に戻りがてら、都を見送った。
翔子や都のクラスC組は日夏里たちと同じ第四館ではなく、向かいの第五館にあり高校職員室の並びに何故かあったので。


次子「日夏里?」
日夏里「つーさん!」

声をかけられ振り向けば、地下の靴箱から上がってきた次子が立っていた。
ふたり教室へ行くので歩き出す。

次子「なんでこんなところに・・・・」
日夏里「都ちゃんの見送りだよ。下で会わなかった?」
次子「ああ、そういえば」
日夏里「明後日から高校選手権で、広島に行くから早退するんだって」
次子「・・・・」
日夏里「・・・・・つーさん、今日はどうしたの?」
次子「・・・・たいした用じゃないよ」

そう言った次子の顔色はあまりよくない。
昼休みもお弁当を食べている様子がなく、もともとスレンダーな方ではあるが、かなりやせている感じだった。
きっと何の用事だったか尋ねても次子が答えてくれないことは日夏里にはわかっている。
だから。

日夏里「あ、そうだ。1,2時間目のノートいる?今日結構進んだよ、化学」
次子「日夏里は化学得意だからね。見せてもらおうかな」

自分の出来る限りのことをするしかなかった。

(なにか悩み事があるのかな、つーさん。・・・・あたしじゃ頼りにならないかな)

次子の横顔をじっと見ながら、日夏里はそう思っていた。

********************************

都ちゃんは18~22日まで広島で行われる冬季インターハイに出場します。
全日本5位の彼女の目標はもちろん優勝。
今月末には冬季国体もあり、結構ハードスケジュールなのです。

いつも朝一番に登校するつの字がめずらしく遅刻します。
どうして遅刻したのかはけして語らないので、日夏里は心の中で心配することしか出来ません。
2009.01.16 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://mizuhohagiri.blog35.fc2.com/tb.php/129-089ec9be
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。