別ブログで一度公開していたものです。
なので、ネタがクリスマス…。

久しぶりに書いたオリジナルのお話。

つづきをよむからどうぞ。




年の離れたかわいい妹・栞が幼馴染の佑介とクリスマスデートとしてディナーに行くとききつけ、ドレスアップさせるべく、実家にやってきた咲子。

「咲ちゃん、まだ?」
「う~ん、もうちょっと。ここのカールが上手く巻けなくて」
ブラシやらコテやらもって奮闘中の咲子。
佑介との約束が近づいていて、栞は少々あせり気味だ。
「そろそろ着替えないと遅れちゃう」
「・・・・よし、出来た!いいわよ、着替えても」
咲子がコーディネートしたワンピースはやわらかな色合いのベビーピンクのもの。
襟はスクウェアカットで縁に繊細なレースが施されている。ウェストには黒の大きめのリボンがかざられ、スカートはふわりと広がるフレアタイプ。なかにパニエをはいてさらにふうわりと見せる。
ノースリーブなので肘より上に来る長めの手袋をし、首にはクリスマスらしくクロスのチョーカー(リボンは別珍の黒)、リボンのついたカチューシャをつけて出来上がりだ。
「咲ちゃん、どう?」
くるりとまわってみせる。
「うん、よく似合ってる。佑介くんもノックダウンね」
とにっこり笑う咲子。
「咲ちゃんたら」
「ふふふ。さ、上着を着て。楽しんでらっしゃいね」
白いラビットファーの上着を着せて、玄関までついていく。
仕上げの靴は編み上げの黒のショートブーツ。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
おめかしした栞は、軽やかな足取りで出かけていく。その後姿を見て咲子も嬉しくなる。
クリスマスのムードに押されて、佑介が栞へ自身の想いを告白してくれれば、と思う。
佑介の気持ちも栞の気持ちもお見通しの咲子としては、ふたりの関係がじれったくもあるのだ。
佑介が栞のことをとても大事に大切にしたいと思っていることは重々承知の上なのだが。
とはいえ、咲子も今は生涯の伴侶となった絋次とお互いじゅうぶんに意識しあっていたにもかかわらず、気持ちが通じ合うまでに3年近くかかっている。

(こんなところで姉妹で似なくてもいいのに)

くすりと笑う。
「さ、こちらもクリスマスの準備しないとね」
今日は咲子だけでなく、家族みんなで来ている。3歳の娘芙美ははじじばばからプレゼントをもらって大喜びだ。

何はともあれ、メリークリスマス!
2008.01.23
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