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昨日の朝にぽんと浮かんだ突発SS。
「IF」よりもさらに未来のお話です(爆)
未来だけど、情景つーか世界観は現在と変わりまへん(大爆)
だって、想像つかないから>おい;;

しかしなんでこーゆーのが落っこちてきたんでしょうねえ(^^;)
で、もしかすると続く、かも?;;

そんなことはさておき、つづきをよむからどうぞ。

ちなみに主役は、こーさんと咲子の息子・桐梧でございます。


「おふくろ、おはよう」
「おはよう、桐梧。・・・・あら、今日は朝練休みじゃなかった?」
朝練があろうがなかろうが、いつもおふくろは朝早い。
洗顔を済ませて台所に顔を出せば、もう家族全員の弁当と朝食の支度はほとんど終わっているのだ。
「朝練は休みなんだけど、生徒会の仕事の方がさ」
「副会長さんは大変ね」
にこっと笑うおふくろの顔にしわらしいしわは見当たらないし、髪の毛だって白髪の一本すら見えない。
・・・今度46になるんだよな、おふくろ。
「おかあさんの顔になにかついてる?」
「・・・・目と鼻と口」
「桐梧!」
まじまじとおふくろの顔を見つめてしまっていたのがわかって、なんとなく気まずかった俺は適当に誤魔化す。
もっと、「オバサン」らしくなってくれればきっと。
思わず溜息も漏れるってもんさ。
「なんだ。朝から溜息なんてついて」
「・・・・・・」
俺が溜息をついてしまう元凶が起きてきやがった。
「こーさん、おはよう。・・・・・生徒会の仕事が大変なのよ、桐梧は」
おふくろがそう言ったところで、このおやじどのは大変なんて思ったりはしないだろう。
案の定、俺のことなんかそれきり視界からはずして、おふくろの背後へ行き、挨拶の・・・・をした。

「・・・・ん・・・・」

ったくもう。年頃の息子の目の前で堂々とそーゆーことすんなよ。
とりあえず俺はそっぽを向く。

ちっせー頃は別段なんとも思わなかったさ。おふくろの実家の草壁の家に行ったって、佑おじさんちに行ったってふたりはこんな感じだったんだから。
けど小学校に入って、周りの奴等からヘンだおかしいとかやらしい(俺はそう思ったことはない。それは断言出来る)などとしきりにからかわれるようになって、我が家のちょっとフツーではない現状に遅ればせながら気がつかされた。
一応、おやじに抗議したことはある。
でもなしのつぶてで。
だもんで、俺は何回か家出したりもした。
家出つっても、佑おじさんちだけど。

・・・・って、おいっ!
いつまでしてんだよ;;

「俺、メシいらね。行って来る」
弁当を手早くひっつかんでその場を後にした。
もう好きにやってくれ。

勢いで出てきたのはいいが、朝メシどーすっかな。
育ち盛り食べ盛りの自分の腹は、早く食い物よこせとばかりにぐうぐうと音を立てている。
今日は、やち代ばーちゃんいないんだよな。
やち代ばーちゃんは、おやじのばーちゃんなので正確にはひーばーちゃんだ。で、以前は一緒に住んでいたけど今は歩いて1分とかからないとこに住んでいる。
・・・・・仕方ない。取りあえずコンビニでおにぎりでも買って学校に行くか。


地下鉄の駅のホームでおにぎりをかっこんで、滑り込んできた電車に乗る。早い時間だから車内はまだすいていた。
学校までは、地下鉄で10分もかからないし、駅から徒歩5分程度だ。

・・・・あ、紹介が遅れたけど、俺は星野桐梧。つい先日17歳になったばかりの高校2年生。
5人きょうだいの真ん中で、唯一の男子。姉ふたりと妹ふたりに挟まれてるってことだ。
一番上の芙美ねえは大学4年の22歳。幼い頃から習っている剣道の腕を生かして、警察官を目指しているらしい。
すぐ上の姉、萌ねえはひとつうえの高校3年生。受験生のくせに部活(バスケ部)に出まくってる。落ちても知らないからな。
ふたりの妹のひとり蒔絵は、14歳の中学3年生だが、中学から私立の女子高に通っているので受験とは無縁だ。口数の少ないおとなしいやつだけど、中身はかなりきつい。
末っ子の草乃は今度中学に上がる小6だ。甘えん坊でおやじにべったりのファザコン。俺とはいまいちそりが合わない。理由はわかってっけど。

そのおやじ・・・・・おやじっていうのもはばかれるようなオトコなんだよな、これが;;
さきほどの朝の様子は、ま、いつものことで。とにかくおふくろに愛情を示しまくってる。
けど、悔しいことにさまになってるんだ。

おやじはおふくろと同い年の45歳なんだけど、なんつーかすんげー男前で。
しかもフェロモン出まくりというかなんというか。
昔流行ったらしい「ちょいワルおやじ」なんて言葉がぴたっとあてはまるんだよな。
身長だって180もありやがるしさ。いまだ174cmしかない俺は、おやじより低いんだぜ。
中年のおじさんにありがちな脂ぎったとこもねえし、腹だって出ちゃいない。
むかつくくらいにイイオトコなのだ。

イイオトコといえば、佑おじさんも同性の俺から見ても格好いい、精悍な男前だったりする。
今の俺の年齢の頃になんとかっていう美少年(佑おじさんは美少年って感じじゃなかったと思う)コンテストに出て受賞したことがあったとか。
佑おじさんは土御門佑介と言って、おふくろの妹の栞おばさんの旦那さん。中学校の社会科教師をやってて、剣道六段の腕前。全日本で何回も優勝しているほどの実力者なんだ。

・・・・実は俺の通う高校は、おふくろの実家と佑おじさんちの近くにある、佑おじさんと栞おばさんの母校の朱雀高校だ。俺は小学校から弓道を習っていて、朱雀高校は昔から弓道の名門校として名を馳せていたから選んだのだ。
佑おじさんは高校時代弓道部にいて、インターハイにも出場している。その後も弓道をやめることはなく、俺は佑おじさんにも弓道を教えてもらった。(師匠は別にいるんだ、俺)
いや、佑おじさんから教えてもらったことは弓道だけじゃない。
俺にとって『父親』は佑おじさんだったと言っていいくらいなんだ。

俺はけしておやじのことは嫌いじゃないが、苦手だったりする。それはおやじもご同様のようで。
芙美ねえに言わせれば「接し方がわかってないだけ」とのことらしいが、自分の息子に対する接し方がわかんねえってどういうことなんだか。

幼い頃は、おふくろが困る(ように見えていた)ことを平然とするおやじに反抗心を持っていた。
でも段々と、おふくろが本当に困っているわけではないのがわかってきたし、おふくろがいまも若々しくいられるのは、おやじの愛情ゆえなわけで・・・・・。

だめだ、やばい;;
そもそも俺は顔はおやじそっくりと言われているけど、中身は全然違うのだ。
いまだ恋愛経験はないし、やち代ばーちゃんに高校生になった時にとんでもないもんプレゼントされたけど、これを使うことなんて当分ありえねえし。(おやじには中学生の時に渡したっていうんだぜ!)

とにかく、いまさら俺は妹も弟もほしくない!
仲がいいのは結構だけど、年頃の息子の複雑な心中を察してくれ。
ほんとにさ。
2010.07.08 / Top↑
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