一週間ぶりの更新です。

え~、今回の話はとっても『シモ』なネタでございます(爆)
下品にはなってないと思うのですが(とりあえず直接表現は避けたし>当たり前;;)、覚悟してお読みいただくべきかと;;

ネタ提供は、某Kさま(ばらしちゃった<笑>)ととある剣道関係の掲示板過去ログ。
剣道に限らず、運動していればありえる事でございます。
若さゆえってことで(大爆)

ではではつづきをよむからどうぞ。

「健全な精神は、健全な肉体に宿る」などというけれど。
健康な高校生男子である彼らにとっては、必ずしもそうとも限らないようである。



(え?)

月人は、自身のからだのある部分の変化に戸惑った。
なぜそこがそのように。
そこがそうなってしまうようなことなど、稽古中に考えるはずもない。
否、考える時間もないのだ。
稽古相手の佑介が打ち込んでくる竹刀を捌くのに追われているのだから。
だが。

(な、なんで?!)

月人の思いとは裏腹に、そこは待ったなしにあっという間に変化する。
「無念無想」の境地でとは思うものの、若いからだはそうはいかない。

「佑介くん、ごめんっ!」
離れて互いに竹刀を構えなおした時を逃さず月人はそう言い放ち、竹刀を納めぺこっと頭を下げると、籠手も面もつけたままそそくさと屈みこみながら道場から出ていった。
「お、おい、月人?!」
常に無い月人の行動に佑介は戸惑う。
そんなふたりの様子を視界にとらえた真穂は、さりげなく休憩の合図を出した。

(いったいどうしたんだ)
佑介は座って素早く籠手と面をはずすと、汗をぬぐうのもそこそこに月人のあとを追った。


「月人!」
佑介が庭の片隅にたたずんでいる月人の背に声をかけると、いまだ籠手も面もつけたままの月人がびくっと反応した。
ゆっくりと近づいていき。
「月人、どうした?」
「・・・・・」
無言。
「どこか怪我をしたとかじゃないよな?」
「・・・・・」
まだ無言。
「その。・・・・俺はまた、なにか、したか?」
「違うよっ!」
月人は即答した。
佑介の言う「また」とは数ヶ月前に起きた出来事を差しているのだと、月人にはすぐにわかったから。
佑介につらい思いをさせてしまったあること。
もう二度とそのような思いを佑介にさせないと自分は誓ったのだ。
「なら、よかった」
にこっと笑い、佑介は月人の後頭部をぽんぽんとかるくたたいた。
とはいえ月人はまだこちらを向かなかったりする。
面金からほの見える頬は、赤く染まっている。
「・・・・月人?」
月人が赤くなるようなことが稽古中にあっただろうか。
なにゆえこうまでこちらを向かないのか、佑介には見当もつかない。
「なんでもないから、佑介くん戻ってよ」
「月人」
「俺、大丈夫だからさ」
大丈夫とは言われても、このような様子の月人置いて道場に戻れる佑介ではない。
「おーい、つっきーに佑介ってばどうしちゃった~?」
なかなか戻ってこないふたりが気になり、航も庭に出てきた。数道も一緒だ。
「なんで航くんまで・・・・」
静まるまでひとりでいたいのに。
「どしたの、つっきー」
が、無情にも航は近づいてきて自分の正面に回ろうとする。
ええい、もう!
「・・・・・ったの」
「なに?」
「たっちゃったんだってば!!」
開き直って、言い切った。

ぷ。

「は、はははっ。・・・・あはははは」
航が思いっきり笑い出した。
「つ、つっきーってば。・・・・そっか。そりゃ大変だよね~」
「航?!」
佑介は航がいきなり笑い出した理由がわからない。
「それって単純にオトコの生理現象だからさ。気にすることないよ」
「男の生理現象って・・・・・。あ」
ここにいたって、佑介もナニのことを言っているのかようよう気がついた。
「僕だってたま~にあるしね。若いんだから仕方ないの」
真っ赤になってうつむいてしまった月人に航は慰めの言葉をかける。
「別にヘンな想像や妄想しなくても、運動中の興奮が伝わっちゃって勝手に充血すんだよ、こいつ」
と、人差し指で自身のそのあたりを差す航だ。
「千葉さん」
「おんや。数道にはそゆことないわけ?」
言われた途端、数道の顔に朱が走った。
答えは明白。
航はにっと笑った。
「からかうなよ、航」
航がしっかりと面白がっているのが佑介にはわかる。
「心外だな。・・・・でもま、佑介には関係ないからさ」
いまのところ剣道の稽古中にそういう現象が起きたことはないが、これから絶対にないとは言えない。
----男である以上。
「そんなことはないと思うけど」
と返答したが。
「あのね、佑介はありえないの。栞ちゃんとシテるんだし」
さらりと言う航。
「僕らみたいに、もやもやした青春のフラストレーションは溜まってないだろ」
航の言動に、すでに月人と数道は固まってしまっており。
佑介は、というと。
「航っ!」
「わ。・・・・ちょっと待て、佑介っ」
赤くなりつつもしっかりと、逃げようとした航を捕まえて、ヘッドロックを仕掛けた。
「なんですぐそういうことを言うんだよっ」
「悔しいから」
「わーたーる~」
じと目で航を見る佑介だった。


じゃれあう佑介と航を視界に入れつつ、月人と数道。
「・・・・月人」
「なんだよっ」
「垂れがあるんだから、傍目にはわからなかったんじゃないか」
「あ・・・・」
「自然に落ち着くまで待てばよかったのに」
「るせえ」
気恥ずかしい月人は、妙に冷静な数道に腹が立つ。
「・・・・数道だって、斎姫のこと考えればそうなる・・・・いてーっ」
思いっきり、数道は月人を蹴飛ばしたのだ。
「・・・・休憩後の互角、覚悟しろよ」
それだけ言うと、数道はすたすたと道場へ戻っていった。

「いまのは月人が悪いな」
「そうそう。数道にとって、斎姫はお姫さまなんだからそーゆーこと言っちゃだめだよ」
ふたりに言われて月人はしゅんとする。
「つっきーにも好きなコが出来ればわかるよ」
「・・・・」
「いつかね」
にこりと佑介と航は笑った。


悩める若人たちの、とある日の尚壽館での出来事。
2010.10.14 / Top↑
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