10日ぶりほどの更新です。
かわらずちまちまSSの続きを書いておりますが、どれもこれも虫食い状態(--;)
今回アップのこの話もなんだかノリが悪くて、う~ん;;です;;

ふと気がつけば、当ブログも4年目に突入です。
昨日がその日だったワケですが、年明けから姫共の学校の方が忙しくてすっかり忘れてました(爆)
また咲子とこーさんでコスプレ物のイラストでも描きたいところですが、お絵かきする気力ゼロでして;;
そのうち忘れた頃にアップされていたりするかもです。

あ、今回の話は日夏里のパワフルなままりん・すみれままのお茶目(^^;)
短い話ですが、追記からどうぞ。



文章の最後に名前を記し誤字脱字がないかを確認して、すみれは送信ボタンを押した。

(お楽しみはお預けになっちゃったけど、メールを送る理由が出来て嬉しいわ。返事が来たらまた出しましょ)

携帯の画面を眺めつつ、うふふとにこやかに微笑んだ。


昨年の晩秋の頃に出かけた先で思いもかけずお気に入りの佑介・・・・娘の日夏里の友人である土御門佑介のギャルソン姿を目にしたすみれ。
佑介はかの美少年コンテストと連動して期間限定で営業していた「ジャーノン・カフェ」というお店に「ジャーノン・ボーイズ」の一員・・・・佑介は一昨年に開催されたくだんのコンテストでの「フォト・ジェニック賞」と「理想の恋人賞」を受賞・・として、最初で最後の「仕事」をこなしていたのだ。
すみれはそもそもはこの日に「一日店長」としてやってくる不破爽也や他のボーイズたちとの握手会が目的だったこともあり、ちょっとした悪戯心もわいて、握手会のその時まで佑介に気づかれないようにした。
当然のことながら佑介は驚き、さらには「すみれさんと呼んで」とさらりと言ってのけて佑介を絶句させ、すみれは佑介の反応を存分に楽しんだのだった。

とはいえ、ギャルソン姿の佑介に「ウェイター」はやってもらっていない。
すみれとしては、佑介のこの姿をもっとゆっくり堪能したいし写真も撮りたかった。
そんなすみれがとった手段は、家へ遊びに来させるというものだ。
「ジャーノン・カフェ」での邂逅の数日後、しっかりと佑介にメールを送った。
もちろんギャルソン姿をしてほしいなどとは書いたりしない。
ただ久しぶりに佑介に会ったら栞にも会いたくなったので、またふたりで遊びにいらっしゃいね、と記しただけだった。

メールを受けた佑介はしばし逡巡したが、すみれの性格はもうわかりすぎるほどわかっている。
断れるわけがないのだ。
栞にこのことを話せば、栞は日夏里からメールをもらっていたという。
「またおかあさんが土御門さんに無理を言ってるの。ごめんね」
と。
ふたりは強引だけどどこか憎めないすみれの顔を思い浮かべ苦笑しあった。


そのようないきさつがあり冬休み中の訪問の約束をとりつけたすみれは、久しぶりに目黒にある都内の実家へ赴きあれこれと探し出し持ち出して、その日を心待ちにした。
娘の日夏里からは。

「なんでそんなのがおじいちゃんの家にあるの?」

持ってきた荷物を見られて不思議そうな顔をされたが、すみれはにっこりと笑っただけで何も答えなかった。


追われるように日々が過ぎ去るなかでなにやら佑介の周囲が騒がしくなり、ことが起きてやがて収束したが、結果佑介が怪我を負ってしまった。
完治するのに1ヶ月以上はかかろうかという捻挫で、むしろ骨折していた方が治りが早かったかもしれなかった。
冬休み直前であったから勉学への影響は少ないが、動くことが出来ないのでどこかへ出かけることは不可能となった。
佑介は栞と話し、日夏里へ冬休み中の橘家訪問は難しいと連絡をした。


「・・・・・おかあさん。冬休みに土御門さん来られないから」
「あら。まぁまぁ、どうして?約束してくれたのに」
すみれは読んでいたフィギュアスケートの雑誌から顔上げて、娘を見た。
「捻挫しちゃったんだって。今は絶対安静中らしいよ」
「まあ。・・・・それじゃ仕方ないわね」
心底がっかりした表情のすみれを見て日夏里は苦笑いだ。

「・・・・安静中ってことは、入院でもしてるの?」
「あ、ううん。松葉杖を使えば歩けるから自宅療養だって。ただひどい捻挫だから必要以上に動いちゃいけないみたい」
「あら、残念」
「え?」
「入院していたなら堂々とお見舞いに行かれたのに。わたしとしてはおうちを尋ねてもいいけど・・・・」
とんでもないことを言い出すすみれだ。
「よくないから!絶対だめ!」
「ひどいわ、ひーちゃん」
日夏里の剣幕にすみれは恨みがましそうにじっと見る。
「ひどくないもん。あたしですら土御門さんちに行かないのに、おかあさんが行かれるわけないから!」
「・・・・ちょっと言ってみただけじゃない」
拗ねた口調のすみれに、日夏里は胸の前で両手をクロスさせ。
「ちょっとでも、だめ!」
思い切り言った。

そして、最終的にすみれがとった手段はやはり「メール」であった。


差出人:橘すみれ
件名:お大事に。

佑介くんこんにちは。
事情はひーちゃんから聞きました。
冬休みに遊びに来てもらえなくなったのは残念だけど、まずは怪我をしっかり治さないとね。
佑介くんのことだから、きっとからだがむずむずしてすぐ動きたくなっちゃうだろうけど、ここは辛抱してじっくり養生するように。
お見舞いに行きたいところだけど、ひーちゃんに「あたしですら、土御門さんの家には行かないよ!」と怒られちゃったので我慢します。

とにかくね、捻挫はあとからが響くから。無理しちゃだめよ

お大事に。


橘すみれ


語尾にハートマークのついたメールが、土御門家で物議を醸したことは言うまでもないだろう。
2011.01.24 / Top↑
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