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部活が終わり、着替えに教室へむかう日夏里。

(今日はつーさん、先に帰っちゃったんだよね)

つーさんこと晴田次子が所属する写真部は、日夏里の所属する弓道部のように週三回も部活はない。
彼女は部活や委員会(図書委員である)がない日はさっさと帰ってしまうのだ。
もちろん、日夏里も部活がなければ一緒に帰ってはいる。
「日夏里、部活終わったの?」
委員会帰りのこのみが声をかけた。このみはクラス委員だ。
「うん、さっきね。このみ姫、今委員会終わったんだ。今日は長かったね」
「学園祭についてだったから、いろいろと決めることが多くて」
そう言って、ふうとため息をもらした。そんなこのみを見て。
「ウチの部のこと、なんかでた?」
心配そうに聞く日夏里。
「すこし、でたわね。でも今日の委員会は学園祭の全体的な話だから、さらっと流してたわ」
「そっか。絶対他の部から不満が出ると思うんだよね。学園祭で対抗試合する部って限られてるけど、みんないつもとちがう学校と対戦してみたいだろうし。どうなるのかな」
「それは上の方々が決めることよ。そんな心配してないで、はやく着替えてらっしゃいな。置いていっちゃうわよ」
日夏里を安心させるかのようににこりと笑った。
「え、このみ姫、カバン教室じゃないの?」
「…ここに持っていてよ」
と視線をめぐらせば。
このみの手には学校指定の黒いカバン。
「いそいで着替えてくる」
あわてて駆け出す日夏里。
「靴箱のところで待っているわ」
「うん!」



「いつもあわただしいねえ」
「確かに」
うしろで声がして振り向くと。
「わたしも一緒に帰るよ」
と、部活が終わった満実と
「いいな。もう帰りたいよ~」
とまだ体操着姿の翔子。
「翔ちゃんは下校延?」
「そ~う。なんかやたら部長がはりきっててさぁ。今、5分だけ休憩くれたんだけど、おなかすいたしはやく帰りたい」
このみがきくとうんざりした表情を浮かべて翔子が答えた。
「春の大会が近いから、仕方ないわね。がんばって」
「あ、日夏里きたよ」
すばやく着替えたらしい日夏里が階段をかけおりてきた。
「ではでは帰りましょうか」
「翔ちゃん、下校延がんばってね」
「はげましありがと。みんなも気をつけて」
日夏里、このみ、満実の三人は靴箱のある地下一階へとむかう。

「あと、1時間がんばりますか」
三人を見送り、自身の部活の場・体育館へと戻っていった。



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昔のクロッキー帳にあった日夏里たちの落書きからちょっとした話書いてみました。
日夏里とつーさんは話の中に何の部に入っているかでてきましたが、残りの三人はこのみ姫が美術部、満実は天文部、翔子は体操部に入ってます。

「下校延」は「下校延長」の略で、通常は下校時間内に部活は行われているんですが、学園祭前や大会前などもっと練習などを行いたいなどの場合に、手続きをとって下校時間を延長することをいいます。
前期の最終下校は6時。後期の最終下校は5時半です。下校延申請しても、1時間まで。
お嬢様学校なので、遅くまではいられないのです。



2008.05.11 Sun l 雑談 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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